英検1級突破のためにはリスニング力も強化しなければなりません。リスニングは過去のデータから比較的得票しやすいセクションではあるようですが、それでも難しいことに変わりはありません。1級レベルになるとリスニング教材も少なく、英語ニュースなどで勉強せざるを得なくなってきます。そこで、おすすめなのがTOEFLのリスニング教材を併用した勉強方法です。
英検1級攻略!リスニングの勉強方法は?
英検1級合格者に行ったアンケートでは、最も簡単とされたリスニングセクション。それでも、1級突破するためにはリスニング力を強化しなければ、決して合格することはできません。
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リスニングを強化するためには徹底的に聞き流すことが重要となります。勉強方法は「量+質」です。簡単な英語を量こなしても伸びませんし、難しい英語をわずかしか聞いていなければ決して伸びません。
そのため量と質を兼ね備えた教材が必要になるのですが、量をこなすためには「英検1級用」の教材は数に限界があります。そこで、普段聞き流すようにはPodcastなどを併用し、机上で勉強をする際は英検1級用教材のほか、TOEFLやIELTSなどの教材を活用すると良いでしょう。
また、単に問題を解くのではなく、1.2倍速~1.5倍速で聞くようにすると、本番の試験がだいぶ聞き取りやすくなるのでお勧めです。
ちなみに、ここで紹介している教材以外にも、AmazonのAudibleで洋書を聞き流す勉強方法もお勧めです。Audibleについては別記事で細かく紹介していますので、併せて確認してみてください。
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英検1級攻略!おすすめのリスニング教材
ということで、英検1級リスニング対策にお勧めの教材を順番に見ていきましょう。
英検参考書
最短合格!英検1級リスニング問題完全制覇
最近は英検1級用のリスニング教材も増えてきて1級の勉強がしやすくなりました。まず絶対に外すことができないのが2018年5月に発売されたCELソリューションズの「最短合格!英検1級リスニング問題 完全制覇」です。
この本はリスニング問題の量が半端ありません。合計で150問以上のリスニング問題が一冊にまとめられています。もちろん質も英検1級の過去5年分のデータを分析し作成されているので、非常に良質な問題が数多く取り揃えられています。迷ったらまずはこの本を買って試験に備えましょう。
英検1級リスニング問題150
次におすすめするのが旺文社の出している「英検1級リスニング問題150」です。出版が2006年と少し古いですが、十分今の英検にも対応できます。これも前述の本と同じく、「量と質」を兼ね備えている教材です。
上記で紹介した2つは非常におすすめです。1級リスニングのバイブルといっても過言ではないでしょう。1級を受験するのであればぜひそろえてみてください。上記のほか、過去問題集など合わせて活用するとより効果的です。
TOEFL参考書
次に紹介するのがTOEFLのリスニング教材です。私のように英検1級に何度も落ち続け(合格まで準1級から3年ほどかかりました)、長年勉強していると教材が徐々になくなってきてしまいます。そこでおすすめなのが、TOEFLのリスニング教材です。TOEFLのリスニングレベルは非常に高いので英検1級に応用が可能なのです。私が使用したのは中国で入手した「托福考试 听力特训」という本です。日本のAmazonでも売っていますが、少々高めですね。興味のある方は購入してみてください。
TOEFLテスト集中攻略リスニング
中国版のTOEFL教材は個人輸入するか、Amazonで購入することで若干値が張ってしまいます。そこで日本で簡単に入手できるおすすめのTOEFLリスニング教材を紹介します。
まずおすすめするのが2018年3月に発売されたトフルゼミナールの「TOEFLテスト集中攻略リスニング」です。発売されたばかりですが、購入してみると内容が非常によくできていました。これも「量と質」が確保されたおすすめの参考書です。
TOEFL ITPテストリスニング問題攻略
もう一つおすすめなのが、旺文社の出している「TOEFL ITPテストリスニング問題攻略」です。こちらも同じくTOEFL ITP模試3回分が入っており、非常におすすめの参考書です。
ポッドキャスト
さて、上記で紹介した教材はあくまでも試験に即したリスニング対策の教材です。リスニング力の強化には日々のリスニングが欠かせません。特に英検で出題されるのは時事問題やインタビュー問題など、旬の話題が取り上げられますので、情報収集もかねて英語ニュースなどを聴いておくのがおすすめです。
Let's Read the Nikkei in English
まずおすすめしたいのが、ラジオ日経が配信している「Let's Read the Nikkei in English」です。Weeklyで配信されていて「Nikkei Asian Review」の記事に沿った内容で構成されています。Nikkei Asian Reviewはアジア地域の経済、政治を中心に扱った英文雑誌です。英検1級の対策にはもってこいの内容になっています。
Nikkei Asian Review については別記事で詳しく紹介していますので合わせて確認してみてください。
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めざせ1級!英語上達者への道
次におすすめなのが、英検協会の配信している「めざせ1級!英語上達者への道」です。残念ながら配信は2015年6月を最後に終わってしまいましたが、2012年度分、2013年度分、2014年度分と過去のデータはダウンロードできるので、まだ聞いたことがない人はぜひダウンロードしてみてください。
英検協会の配信しているものなので、英検1級の内容に即していることはもちろん、試験対策のポイントなども含まれているので聞いて損はありません!
Intelligence Squared U.S. Debates
最後におすすめするのが、IQ2USの配信している「Intelligence Squared U.S. Debates」です。これはアメリカでIQ2USが主催しているディベート大会の内容をポッドキャストにして配信しているものです。内容も政治や環境、社会問題など幅広いトピックをカバーしています。
また参加者も様々で英語もアメリカ英語から、ブリティッシュ英語、ブラックイングリッシュ、スコットランド訛りなど様々な種類の英語が出てきます。英検1級リスニングの最終問題はリアルインタビュー問題で一般の人の話す英語が問題ですので、様々な英語になれるためにも、このポッドキャストはおすすめです。
上記で紹介した以外にも、NHK World English News やWall Street Journal などなど、ほかにも英語のポッドキャストは探せば山ほどあります。上記以外にもいろいろ探してみて、気に入ったポッドキャストを見つけてみてください。
リスニング教材の活用法
さて、上記で紹介したリスニング教材、そのまま聞いて活用するのもよいですが、試験対策を考えるのであれば、ぜひ速聴を心掛けてください。1倍で聴いていると、実際の試験で音声は1倍でもなかなか難しいです。おすすめは1.2倍~1.5倍速の間で聴くことです。1.5倍速で聴いていると、実際の試験の英語が非常にゆっくりに聞こえ、ほぼ100%聞き取ることが可能です。また、リスニングに余裕が生まれるため、問題を解くのも楽になります。
iPhone、Androidでの再生速度変更アプリについては「のらLisker」さんがまとめてくれていますので、そちらを参考にしてみてください。
私は最初は1.2倍速から始め、試験前は1.4倍速で聴いていました。1.2倍速でも最初はかなり早く感じますが、慣れるとどうってことはありません。おかげで試験の英語はすごく遅く感じられ、試験に集中することができました。おかげでリスニングは34点中、30点(2問不正解)と過去最高のスコアで合格することができました。
まとめ
英検1級の教材は近年徐々に増えてきています。しかし、それでも準1級以下のレベルに比較するとまだまだ少ないのが現状です。1級は難易度が高いため何度も挑戦されるケースがほとんどだと思います(平均でも2.5回は受験しているようです)。何度も挑戦しているうちに参考書もなくなってきてしまうでしょう。そんな時はTOEFLやIELTSなどほかの試験用の参考書を転用してみてください。
また、何度も不合格を経験しなくていいようにも速聴を身につけて試験に臨むようにするとよいでしょう。
なお、英検1級受験に関するデータ(平均受験回数や苦手な分野など)については別記事で紹介していますので合わせて確認してみてください。
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