久々に中国語の話題です。昨年中国語検定2級を受験して以来、だいぶ中国語から離れてしまっていますが、やはり一度学習した中国語ですので、使えるレベルまで再度高めたいと思い再び挑戦をしております。私自身、中国語にかかわらず、外国語を学ぶときに重要視しているのが「多听,多读,多说,多写(とにかく多く聞き、多く読み、多く話し、多く書く)」です。この中で個人的に最も重要だと思っているのがリスニングです。決してアカデミー出版やスピードラーニングの回し者ではありませんが、外国語を学ぶ上で外国語をとにかく聞き流す― 多聴 ―は非常に大きな効果があると考えています。私自身、英語のリスニングを伸ばすうえで重宝したのはアカデミー出版のイングリッシュアドベンチャーです。簡単な英語から上級の英語まで楽しく英語を学ぶことができるので非常におすすめです。中国語に関しても同じような教材を探していたのですが、なかなか見つけられずに困っていました。そんな中ようやくよい教材を見つけたので紹介したいと思います。
中国語のリスニング力(听力)の強化方法
外国語のリスニング力を高める上で重要だといわれているのが、多く聞く「多聴」とじっくり聞きこむ「清聴」です。「多聴」はとにかくたくさんの音声を聞くことです。通勤や通学時間など耳が空いている時はとにかく聞き流すことです。対して「清聴」は一字一句聞き取るように、場合によってはテキストを用意しながら、内容を理解し聴くことです。多くの場合、特に初心者にはどちらかというと「清聴」が重要だといわれています。単語を聞き取ることができなければ内容の理解もできません。そのためまずはある程度「聞き取れる」ようになるまで清聴を繰り返すのです。
しかし私個人的には清聴よりもとにかく聞き流す「多聴」のほうが重要だと考えています。決してスピードラーニングの回し者ではありませんが、スピードラーニングの理論はある程度理解できます。脳というのは一度取り込んだものは、取り出せなくてもどこかしらに記憶として残っているものです。一度見たら忘れられない「カメラアイ」という能力を持っている人たちがその例です。また、忘れたと思っていても、何かの拍子にふっと思い出してしまうことがあるのが人間の脳です。情報は忘れたほうが良いものもありますので、人間の脳は適切に無駄と思える情報を脳の奥にしまい込んで、取り出せなくしているのです。しかし、完全に忘れているのではなく、脳のどこかには入っているのです。この状態を人為的に作り出そうという勉強方法が聞き流し勉強法です。
とにかく、たくさんの外国語(ここでは中国語)を聞き流すことが重要なのです。最初のうちは聞き取れなくても構いません。脳のどこかには記憶として残り、いずれ勉強を進めていくうえでふっとこういうことだったのかとわかるときがくるはずです。ですから、外国語を学習する上で、とにかく沢山聞くことは重要だと思うのです。たくさん聞きこんで、脳のどこかに記憶しておく。その上で清聴をすることで、外国語が自分のものになっていくのです。
外国語の勉強方法は人それぞれあった方法が違います。外国語学習の近道はいかに自分に適した学習方法を早い段階で見つけられるかにかかっています。スピードラーニングにしろ、多読、多聴にしろ、賛否両論ありますが、私自身に最も適しているのはとにかく詰め込むことだと思っています。わからなくてもいいから詰め込む。そうすると、いずれわかるようになるのです。
※反論は認めます。外国語の勉強方法は一つではないので、自分にあった学習方法を見つけることが重要です。
おすすめの教材
とにかく聞き流すことが重要だと前項で話しましたが、では聞き流すための音声ソースは何を選べば良いでしょうか。英語についていえば、様々な教材があふれていますので、リスニング教材には困りません。しかし中国語となると、やはり英語ほどには教材がそろっていないのが現状です。聞き流すだけの学習方法としてはスピードラーニングもありますが、個人的には効果に多少の疑問を持っています。それよりもイングリッシュアドベンチャーのように外国語のみの教材で且つ内容に面白みのあるものがおすすめです。
ずっと良い教材はないかと探し続けていましたが、ついに見つけました。中国の短編小説を中国語で読み上げてくれる教材です。2017年6月現在、2種類しかありませんが、楽しく中国語のリスニングを伸ばすことが可能だと思います。それが下の二つです。
残念ながら、イングリッシュアドベンチャーのようにレベル別で分かれているわけではないため、中国語入門者には少々難しいかもしれませんが、それでも聞き流すにはおすすめの参考書です。
聞き流すうえで重要なのはある程度内容が理解できることです。最低でも4割ぐらいは理解できるといいと思います。ある程度内容を理解できると、わからない単語、聞き取れない部分も想像で補うことができるようになります。そしてそれを何度も繰り返すうちに、聞き取れない単語が聞き取れるように、わからない単語がわかるようになっていくのです。
その上で今回紹介した二つの教材は少々難しいかもしれません。下準備として事前にスクリプト(日本語訳)を読んでおおよその内容を理解しておくのもよいかもしれません。天下無賊に関しては映画もあるので、映画を見てみると内容が想像しやすくなるかもしれないのでお勧めです。この二つは個人的には非常におすすめです。
この二つ以外にも、中国語で日本昔話を朗読してくれる教材もあるので、そちらもチェックしてみると良いでしょう。日本昔話なので誰もが知っている内容になっています。
私自身、まだまだ中国語初心者です。このような教材はリスニング力を伸ばすためで非常に重要だと考えています(这些教材是非常重要为了提高中文听力)。同じように楽しみながら中国語を学べるおすすめの教材がありましたら、コメント欄などで教えていただけると幸いです。