日本人のTOEFL平均はアジア各国と比較しても低いことはご存知の方も多いかと思います。これは様々な要因があるかと思いますが、背景に英語教育の違いというのも大きいのではないでしょうか。そこで東アジア各国のTOEFL iBT平均点の推移を日本と比較してグラフにしてみました。
日本・中国・韓国・台湾・香港のTOEFL平均点推移
さっそくグラフを見てみましょう。どの国も緩やかに平均点が上昇しています。TOEFL iBT導入当初は情報も少ないということもあり、低かったかと思いますが、徐々に情報が増えるにつれ上昇してきているのがわかります。
その中でも、台湾・韓国の上昇幅は他国と比べ突出しています。
日本のTOEFL平均点推移
残念ながら日本のTOEFL平均点は東アジアでは最低となっています。導入当初の2005年ではなんと65点、それから徐々に上昇していますが、最新のデータでも71点と4か国中では最低のスコアとなっています。
英語教育=TOEFLというわけではありませんが、日本の英語力の低さが改めて現れています。
韓国・台湾の平均点推移
目を見張るべき上昇を遂げたのが台湾と韓国です。この2か国は2005年比で10点以上もスコアが上昇しています。特に韓国の成長には驚かされます。最新のデータでは若干スコアが落ちていますが、2014年のデータでは平均点が85点と2005年比で13点も上昇しています。韓国の英語教育、そして競争がいかに激しいかというのを物語っているのではないでしょうか。
台湾に関しても2005年比で11点も上昇しています。韓国・台湾は日本と近いながらも大きな上昇しているのは研究に値します。
その他の国と比較して
日本のTOEFL平均点が低いのには英語教育が影響しているほか、情報の少なさなどもあるかと思います。また中国の平均点が高めになっているのは一部のエリート層がお金をかけ徹底的に対策を行っているから高いというのもあるでしょう。日本の場合、個人の責任による部分が大きく、経済的に厳しくて対策をきちんとできなくても受けている受験者もいるかもしれません。
TOEFL iBTの受験料は200ドル以上(2019年現在)と非常に高額です。また基本的にはアメリカの大学や大学院へ留学する際に必要となる試験です。そのため、単純に英語教育を反映するものではありませんが、日本のTOEFL受験者はこの事実を知っておく必要があるでしょう。