英、仏、中、西、剌、日の6か国語習得し、マルチリンガルを目指すブログ。英検1級、TOEIC 925、仏検準2級、中検3級達成。

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【中国留学】西安へ留学しているなら一度は訪れてほしい陝西省立図書館

こんにちは。中国陝西省西安市に8か月留学していたがおちゃんです。西安市へ留学しているのなら、ぜひ訪れてほしいスポットが陝西省立図書館です。西安市にはほかにも大学図書館や市立図書館もありますが、規模は省立図書館が圧倒です。勉強環境や中国のすごい学生を身近に感じることができるので、ぜひ一度は足を運んでみてください。

陝西省立図書館・概要

西安市には教育都市として、大学が多く存在しているため大学図書館も多くあります。しかし、省立図書館はその中でも圧倒的な蔵書量と規模を誇っています。

蔵書量 507万冊
電子書籍 359万冊
営業時間(年中無休) 月曜日:13:30-17:00

火曜日から金曜日:9:00-17:00

※時期や季節により異なる

アクセス 地下鉄2号線省体育館駅B出口
住所 西安市长安北路18号
無料Wi-Fiあり  

百度百科より引用

基本的に閲覧だけの入館はタダです。貸出手続きには身分証明書が必要になります。

陝西省立図書館は1日3000人も利用する非常に大きな図書館です。地下には食堂もあるため、一日中ひきこもることができます(笑)

受験シーズンは受験生であふれかえりますが、通常期であれば混雑はしているものの席は確保することができます。特に外国語書籍が蔵書されている三回の部屋や比較的すいています。

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地下鉄2号線のほか、バス12、14、26、31、36、215、216、224、229、239、321、323、521、600、K600、603、K605、K618でアクセスすることも可能です。

陕西省图书馆をお勧めする理由

陝西省立図書館をお勧めする理由は、

  1. 勉強熱心な中国人を身近に感じられる
  2. 中国の文献に中国の視点から触れられる
  3. 本好きにはたまらない圧倒的な蔵書量

この三つです。

勉強熱心な中国人を身近に感じられる

中国は日本以上に受験大国です。また日本以上に留学に対する熱意が高いのも事実です。陝西省立図書館ではそのように海外留学を目指す中国人の学生がIELTS(雅思)やGMATなどの勉強のために日々図書館にこもって勉強しているのです。そのような日本と異なる、中国人の留学に対する姿勢を身近に感じてほしいのです。

中国への留学だけでなく、将来的に英語圏への留学などを考えている人であれば、モチベーションが上がること間違いなしです。

本好きにはたまらない圧倒的な蔵書量

残念ながらそのほとんどは中国語書籍になりますが、蔵書量は507万冊と非常に膨大な数を誇っています。例えば日本市立図書館として蔵書数トップを誇る横浜市立図書館の蔵書数が約400万冊ですので、それと比べてもその多さがわかるのではないでしょうか。

また、蔵書数だけでなく、座席数も2000席と豊富にあるので、よほど混んでいない限り席を確保してゆっくりと読書を楽しむことができます。

中国の視点から文献に触れられる

日本でも一部中国語を翻訳された中国の文献が入ってきますが、それでもやはり限界がありますし情報に関しては偏ってしまいます。しかし、こちらの図書館では膨大な中国の文献にことができ、中国人の歴史認識に対する視点を把握することができます。

歴史認識には様々な問題があります。また歴史には答えはありません。国や文化、視点が変われば真実も変わってしまいます。今日の日中関係に江沢民氏が行った反日教育が原因であるという見方もあります。

でも、皆さんはそんな中国人がどのように歴史を見ているか本当に理解していますか?せっかく中国へ留学しているのです。ぜひ中国語で、中国の文献に、中国人の視点から触れてみてください。

一例をあげましょう

留学中に私が読んだ中国の歴史に関する記述です。

  • 1840年イギリスの侵略を受ける(アヘン戦争)
  • 1894年日本の侵略を受ける(日清戦争)
  • 1929年ソ連の侵略を受ける(中ソ紛争)
  • 1937年日本の侵略を受ける(日中戦争)

事実のみを述べているのですが、「侵略」という言葉をたびたび使い、中国の近代史においてはあまり明るい歴史はありません。

それをどのように取り上げるかはまた別ですが、日本の近代史を学んだとき、

  • 明治維新により近代化を遂げる
  • 日露戦争で大勝利
  • 日清戦争で勝利
  • 大正デモクラシーを経て、日中戦争・太平洋戦争へ突入
  • 原爆投下を受け降伏

その後、高度経済成長期を経て今に至る、といったように輝かしい歴史と被害者の歴史が交差しているのに対し、中国の歴史(少なくとも近年教えている内容)については輝かしいものはあまりないのです。

そのため、毛沢東率いる共産党が日中戦争に勝利(ということになっている)が唯一の明るい歴史であり、希望であるのです。

その後、2010年代に入りGDPが日本を超え、世界政治でもプレゼンスを高めるにつれ中国人は自信を取り戻しているのです。

(というのが私の分析です)

大衆向けの過激な雑誌などは論外ですが、博識のある論文や書籍から歴史を眺めるのは将来に非常にプラスになるでしょう。また大衆向けの雑誌と読み比べることで、中国がいかにダブルスタンダードであるかを理解することができます(国内向けと国外向けの主張)。

何が正しいか、何が間違っているかは時代や国、その時の統治者によっても変わります。勝てば官軍、負ければ罪人です。そのたっめ、中国へ行き歴史を学んだところで、何が正しいかを判断することはできないでしょう。

しかし、せっかく中国へ留学しているのです。ぜひ中国人がどのように歴史を学び、どのように世界を見ているのかを知るきっかけとして、中国の文献に中国語で触れるのは非常に貴重な機会ではないでしょうか。

まとめ

個人的には中国へ行ったら、留学先の大学図書館も含め、ぜひ様々な文献に触れてほしいと思います。その中でも、陝西省立図書館は非常にやる気のある中国人が集まる場所でもありますので、本を読まないまでも一度足を運んでみてほしいと思います。長い留学生活、少し飽きたら一度訪問してみてはいかがでしょうか。

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