こんばんは、約1ヶ月ぶりの英検編です。前回は短文穴埋め編の教材紹介でしたので、今回は長文読解編です。英検1級の長文読解は思っている以上に難しいです。人によってはここが最もポイントを稼げるパートという人もいますが、自分はそうではありません。かなり苦労したパートではありますが、弱点を抑えれば、長文読解は怖くありません。私自身の行った対策と、教材を紹介していきます。
英検1級の長文読解はなかなか難しいです。英検1級合格者に取ったアンケートでも長文読解が最も苦労したという回答者がトップスリーに入りました。私自身、長文の内容によってもスコアの変動が激しいパートでもありました。例えば得意な分野である政治や経済に関連する文章であれば、正答率が高くなるのですが、苦手な分野、例えば医療など、であればすこぶる調子が狂ってしまいます。つまり自分の場合、読解力というよりも「慣れ」というか、下知識という部分が大きかったです。対策方法はいろいろありますが、まずは自分自身の苦手な分野を見極めることから始めてみましょう。
なお、英検1級合格者に取ったアンケート詳細については別記事で紹介していますので合わせて確認してみてください。
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【徹底解析】英検1級のレベル・難易度 - 平均受験回数・準備期間は?
英検1級は、日本国内で実施される英語試験では最高難易度ともいわれる非常に難しい英語試験です。国際規格、CEFR換算でもC1レベル(上から2番目)、国際的な英語試験、TOEICでも900以上に相当すると ...
お勧めの教材
参考書
長文読解でおすすめの教材は旺文社の出している「英検1級 長文読解問題120」です。長文読解に特化した教材が少ない中、これは必須といっても過言ではないぐらいよくできている教材です。
英検1級で出題される長文読解問題の傾向を丁寧に解説してくれます。また各問題ごとに回答時間の目安が書いてある点もいいです。回答時間の目安よりも若干早めのスピードで回答できるよう心掛けるとよいでしょう。
英字雑誌
上で紹介した参考書は非常におすすめではありますが、英検1級の長文読解へ対応するためには基礎的な読解力を上げる必要があります。そこで必要になるのが、英字雑誌などによる日々のインプットです。
英字雑誌は、数多くありますので、いくつかサンプルを読んで、ご自分の気に入ったものを選択することをお勧めします。おすすめは1.自分の気に入ったものと2.自分の苦手な分野の物、の2つにするとより効果的です。
自分の気に入ったものだけだと、苦手な分野はいつまでたっても伸びません。かといって、苦手な分野だけだとだんだんと疲れてきてしまいます。そのため、2種類以上購読されるのがおすすめです。ちょっとお金がかかってしまいますが。。--;
お勧めの雑誌
個人的におすすめなのは、The EconomistとNikkei Asian Reviewです。前者は経済から政治、化学など幅広いニュースをカバーしているので、英検1級の対策にはもってこいの雑誌です。英語レベルもかなり高度なものになるので、最初のうちは大変かもしれませんが、日々続けていればかなりの力がつくでしょう。後者はアジアのニュースを中心に書かれていますので、非常に読みやすいです。またPodcastも配信しているので、音声とともに学習できるのもおすすめな点です。
Nikkei Asian Reviewについては、別記事でも紹介していますので、詳しくはそちらを確認してみてください。
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英語学習に最適!Nikkei Asian Reviewの勧め
皆さんは英語学習にどんな教材を活用していますか。ある程度英語が読めるようになり、聞き取れるようになると普段の学習教材として、テキストの他にTIMEやThe Economistなどの英字雑誌を読んだり、 ...
最後の仕上げ
最後は仕上げとして毎日ミニ模試英検1級
この教材は直前対策にオススメです。いくら英文になれていても、試験形式に慣れなければ、合格は難しいと思います。こちらの教材は簡易模試のようなのが複数あるので、それを使って直前対策をしました。
英検試験の前日から当日の過ごし方については別記事にまとめてありますので、そちらも併せて参考にしてみてください。
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英検試験前日ーいよいよ明日試験!
おはようございます。朝ですね、寒いですね、いい天気ですね。さて今日は、1月26日、2012年度英検第三回試験日の前日です。←それがどうした(笑)。 英検を受験される皆さんは、試験前日の今日、一日をどの ...
もちろん、ここで紹介した教材以外にも、色々な教材を試しました。しかし、最も効果的だったのは上記に紹介した雑誌と、参考書です。今は英文雑誌も非常に簡単に手に入る時代です。様々な雑誌があるので、自分の苦手を克服するためにも、苦手分野の雑誌を探して読んでみるといいかもしれません。
私自身の対策
色々と教材を紹介しましたが、私自身合格まで4年ほどかかってしまったため、最初に紹介した長文読解の参考書はすべて解き終わってしまっていました。そのため、英検1級の読解をどのように伸ばそうかと四苦八苦しながら見つけたのが、Nikkei Asian Reviewと、New Scientistでした。
勉強方法としては、とにかくたくさん英文を読む。特に苦手な分野の文書になれる。これで頑張りました。私自身、何度か受験している中で医療分野が苦手だと感じていましたので、医療系のニュースが多く読めるNew Scientistは非常に良かったです。これは色々科学関連の雑誌を探していてたまたま見つけました。まぁ直感というやつです(笑)。
自分は自然科学分野、特に医療分野に弱いです。翻って英検は近年、医療分野の問題が多くなっていると言われており、必ずと言っていいほど出題されます。前回、1点差で落ちてしまった2014年度第3回試験では医療問題にやられました。ということで、医療分野を制するものは、英検を制すといっても過言ではない(いえ、過言です<苦笑>)。New Scientistのおかげで、ある程度医療分野の文書にもなれることができました。結果、無事合格に至ることができました。
英検1級は難しい試験ではありますが、決して合格できない試験ではありません。英検1級に挑戦される方はすでに準1級を取得されている方がほとんどだと思います。準1級まで到達されたのであれば、勉強方法に少しアレンジを加えれば、英検1級は合格できます。
これから英検1級に挑戦される方、何度も挫折してしまっている方、あきらめないでください。英検1級合格後は、気持ちがいいですよ!