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HSK 5級のレベルと合格までの勉強方法・対策

こんばんは。8か月の中国留学でHSK 5級を取得したがおちゃんです。HSK5級は新HSKでは上から2番目に難しい中国語試験で、中国へ本科生(学部生)として留学する場合や、中国で就職する際に一般的に最低限必要といわれるレベルです。半年強の留学で一発合格した私が、HSK 5級について細かくひも解いていこうと思います。

※なお、留学したのが8月で合格したのが翌1月のため、正確には半年間での合格になります。

サクッと説明:HSK 5級の概要

HSK 5級は中国政府公認の中国語試験です。中国本土への留学や、就職を考えている場合HSK での中国語能力証明が必要となります。また、中国本土での本科生(語学留学ではなく、4年間の世紀留学)として勉強する場合、HSK 5級180点以上が多くの大学で要求されています。

合格率 非公表
難易度 上から2番目(CEFR B2レベル?)
勉強時間 200時間
合格点 180点(6割以上)※2013年よりスコア制
単語数 2,500語以上
試験時間 120分
試験科目 話すを除く3技能(聞く・読む・書く)

なお、HSKのほか中国語検定試験などとの難易度比較については別記事で徹底的に解説していますので合わせて確認してみてください。

【徹底比較】中国語試験(HSK/中検/TECC)をCEFRで比較してみた

中国語圏で生活を考えている方にとってHSKは語学能力を証明する試験として最も重要な試験ですね。対して日本で就職する際は大分知名度が上がってきたとはいえHSKは若干の説明が必要だったりします。日本ではH ...

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さらに詳しく

ちなみに、HSK5級は2013年までは合格基準が180点でしたが、2013年以降、合否何弾が廃止されTOEIC やTOEFLのようにスコア評価となりました。

HSK5級の難易度と勉強時間

HSK 5級は前述したように新HSKの中では上から2番目に難しい試験です。京都外国語大学の記事によれば、

第一外国語として習得した場合、4年次終了レベル - 京都外国語大学より引用

とされています。そのため、通常通り勉強している場合、おおよそ到達まで4年間かかるレベルの難易度なのです。正確なデータは見つけることができませんでしたが、上記で引用した京都外国語大学のほかの語学のレベルと比較した場合、おおよそ400時間の勉強が必要になります。

勉強時間が400時間や、単語数が2,500単語と聞いてもどのぐらいかぴんと来ないかと思います。そこで、わかりやすいように比較すると、HSK 4級(もしくは中国語検定3級)の合格から、HSK 5級の合格まで平均して半年から1年かかるようです。私自身、中国語検定3級合格から1年で合格しています。

HSK 5級 各パートを徹底解説

HSK 5級は听力(リスニング),阅读(読解),写作(作文)の3つのパートで構成されています。配点はそれぞれ100点になっており、合計で300点となります。合否判断が廃止されましたが、以前の合格基準である180点を目安としている大学が多くあるため、受験する場合は最低でも180点以上を目指すようにするとよいでしょう。

听力(リスニング)

リスニングは日本人にとって苦手なパートでもあります。中国語検定では音声が2回流されますが、HSK 5級は1回しか放送されません。そのため、一度聞き逃してしまうと、取り返すことができなくなってしまうのです。

私自身が行った対策としては、HSK 5級、HSK6級のアプリを繰り返し解くことでした。iPhoneであれば無料のアプリがあるので、ぜひ繰り返し解いて中国語耳を作りましょう。

阅读(リーディング)

読解は日本人にとって最も簡単なパートといっても過言ではないでしょう。確かにHSK 5級の中国語読解は難しいですが、助詞や文法に注意していれば解けない問題ではありません。数ある中国語書籍を読んでいれば、自然と解けるようになるでしょう。私も100点中、80点と3セクションの中では最も良いパートとなりました。

筆記(作文)

作文も日本人にとって比較的簡単なパートです。ただ、コンピュータ試験で受験する場合、漢字が分かってもピンインが分からなければ入力できませんので注意が必要です。インターネット試験と従来の試験については別記事で紹介していますので合わせて確認してみてください。

HSK 5級の写作は、80文字の作文を2つ作る問題で、そこまで難しくはありません。

一問目は与えられた5つの単語を使って作文するというもので、2問目は写真を見て状況を説明するというものです。

これに関しては、普段から中国語を使って作文をしなければ合格は難しいでしょう。私自身、中国語検定の中訳問題を中心に練習をし、合格することができました。

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