こんにちは。HSK 5級に一発合格したがおちゃんです。語学関連はHSKのほかTOEIC 925、英検1級、仏検3級、TOEFL 85を持っています。HSKは中国語、TOEICは英語と言語がそもそも違いますが、難易度については気になってしまいますよね。そこでHSK、TOEIC両方受験経験のある私が、難易度をデータと主観で比較してみます。
HSKとTOEIC比較
大前提として、HSKは中国語、TOEICは英語ですし、試験形式がそもそも異なるので難易度を正確に比較することはできません。ここで作成したのはあくまでも目安です。
CEFR | TOEIC | HSK(公式) | HSK(第三者機関) |
C2 | 6級 | ||
C1 | 945 | 5級 | |
B2 | 785 | 4級 | 6級 |
B1 | 550 | 3級 | 5級 |
A2 | 225 | 2級 | 4級 |
A1 | 120 | 1級 | 3級 |
※TOEIC公式サイト、HSK公式サイト、TOCFL公式サイトをもとに独自に作成
HSKについては、公式で発表されている難易度に様々な機関から疑問が投げられていますので、公式のものと第三者機関が作成したものと両方記載しました。難易度の目安としては第三者機関もののほうが信ぴょう性は高いです。
またここではCEFRをもとに比較を行っていますが、TOEICではなく、ほかの中国語試験(中国語検定など)との比較については別記事で行っていますので併せて確認してみてください。
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HSKとTOEIC、主観で難易度比較
ではデータで比較するのはこれぐらいにし、先ほどの表を参考にしつつ、私自身の経験から難易度について説明していきたいと思います。
HSK試験の難易度については様々な意見がありますが、難易度としてみる場合、日本人にとっては漢字である分、若干簡単に感じられます。その辺も考慮して比較していきたいと思います。私自身、受験したのはHSK 5級、HSK 6級のみで、HSK 4級以下については中国語学習の一環として参考書を読んだ程度です。また、HSK 1級、2級についてはそもそも全く知りませんので、記載は省略させていただきました。
HSK 3級
HSK 3級は公式の表ではTOOEIC 550点レベルです。これは英検2級に相当する難易度です。しかし実際には、HSK 3級の問題を解いてみた限り、英検3級から良くて英検準2級前後の難易度でした。
HSK 4級
HSK 4級は公式の換算ではTOEIC 785レベル、英検でいうと準1級レベルに相当します。英検準1級といえば、日常会話にはほとんど苦労しませんし、加えて専門的な内容でも背景知識があれば、ある程度話せるレベルです。しかし、HSK 4級は正直そこまで高度な内容は話すことができません。確かに日常会話はある程度不自由なく話すことができますが、それでもたまに会話に詰まることもあります。
私自身、中国へ留学していた際、中国語検定3級で留学し、HSK 4級の本を参考にしていましたが、さすがに英検準1級レベルというのは無理があるでしょう。反対に第三者機関の作成したTOEIC 225レベルというのはちょっと低すぎる気がします。
個人的な感覚としては、英検準2級、TOEIC 400点前後レベルだと思います。
HSK 5級
こちらは公式の換算表だとTOEIC 945以上になります。しかし、HSK 5級はそこまで難易度は高くなく、かつ日本人であれば半年も留学していれば十分取得可能なレベルです。またCEFR C1レベルというのは英検1級に相当しますが、英検1級は生半可な気持ちでは合格できない非常に難易度の高い試験です。でも、HSK 5級は正直そこまで難しくありません。加えて合格したからといって、高度な政治レベルの内容も困らず会話できるかというと疑問符が付きます。私自身、中国留学時にHSK 5級を取得しましたが、高度な専門的な内容の会話をする際は中国語ではできず、英語を使ってしまっていました。
主観で判断すると、HSK 5級は英検2級、TOEIC 550レベルが妥当でしょう。
中国への留学期間別、中国語伸び率については別記事で詳しく解説していますので合わせて確認してみてください。
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HSK 6級
最後がHSK 6級です。こちらは私もまだ合格していないのですが、確かに難易度は高いです。しかし、難易度が高いのは内容というより試験の形式に起因する部分が多く、内容はせいぜい英検準1級、TOEIC 750点レベルでしょう。
まとめ
HSKとTOEICの比較はそう簡単にできるものではありません。しかし、「そのレベルで何ができるのか?」を考えたとき、ある程度の比較が可能になります。HSK公式の難易度が実際よりは高めの難易度になっていますが、これは中国ではこのような評価を受けられるということを表しています。確かにHSK 5級で中国の大学へ本科生として留学することができるのです。
しかし、こと実際の難易度、実際にできることを比較した場合、公式の換算より第三者機関が作成した表のほうが信ぴょう性が高いのです。