当ブログ初めてのアラビア語についての記事です(笑)。現在アフリカ西北部の国、モロッコ王国へ住んでいるのですが、こちらではベルベル語、アラビア語、フランス語、北部などではスペイン語が話されています。公用語はベルベル語とアラビア語ですが、準公用語としてフランス語が広範囲で話されています。しかし、やはりアラビア語のほうが話されているので、少しづつですがアラビア語を勉強しているのです。ということで、アラビア語モロッコ方言の勉強方法を紹介します。
アラビア語モロッコ方言とは?
まずはアラビア語モロッコ方言について少し説明します。モロッコではアラビア語モロッコ方言、ダリジャが話されています。
ダリジャはアラビア語の口語(アンミーヤ)の一つでモロッコ国内で広く使われている言語です。
―Wikipediaより
アラビア語とは言うものの、正則アラビア語(フスハー)とは大きく離れているため、同じアラビア語でもフスハーとのコミュニケーションはかなり難しくなっています。また、口語/方言として使われているため、書き言葉としては正則アラビア語(フスハー)が使われています。
書き言葉としてのダリジャ
日本語の方言を想像していただければわかりやすいかと思います。大阪弁や津軽弁など日本には様々な方言がありますが、あくまでもそれは口語として使われているだけで、書き言葉としては使われていません。そのため、文字に起こす際、ルールがありませんよね?それでも、日本人であればひらがなやカタカナを使って文字に起こすことができます。多少人によって表記が異なっても、同じ方言を使う人同士であれば理解できると思います。
それと同じように、ダリジャも運用されています。
※ここが少し誤解を招くところなのですが、正式な公文書としては正則アラビア語(フスハー)が使われていますが、チャットやメールなど個人間のやり取りではアラビア文字やアルファベットを使ったダリジャが使われています。ただし、書き言葉としてのルールは無いため、使う人によって若干表記が異なったりする場合が多いです(アルファベットの場合)。
ダリジャの学習方法
このように、ダリジャは書き言葉として普及しているわけではありませんので、外国人が学ぶのは非常に難しくなっています。当然辞書はありませんし、書き言葉として普及していないので、テキストを作るのも一苦労なのです。
ということで、入門としては「旅の指差し会話帳47モロッコ(アラビア語)」がおすすめになります。音がカタカナでしか学べないのが難点ですが、数少ないダリジャの教材としてはおすすめになります。
Loecsen
次におすすめなのが、loecsenという無料で受けられるオンラインレッスンです。
これも指差し会話帳と同じく、本当に基本的な表現しか学ぶことはできませんが、音声付きで学べるのがおすすめポイントです。
まとめ
ダリジャ(アラビア語モロッコ方言)は口語です。私たち日本人は基本的に「文字」で物事を考えていますが、それではなかなかダリジャを習得することは難しいかと思います。口語のため多くの場合、表記が統一されておらず、教科書も少ないのが実情です。また、マイナーな言語のため日本語でダリジャを習得するというのは非常に困難です。
日本語でのダリジャ学習教材もいくつか存在しますが、それ以外にモロッコで準公用語として使われているフランス語や英語での教材のほうが多く存在します。ダリジャを本格的に学ぶのであれば、直接モロッコ人と交流し学習するか、もしくはフランス語や英語を習得し、それらの言語を通してダリジャを学習するというのが良いかと思いまうす。英語での教材については後日紹介することにします。