こんにちは。英検1級ブロガーのがおちゃんです。9月13日に受験したTOEICの結果が発表されました。完全ではないものの、2018年8月以来、英語からは実に2年以上のブランクを経たうえでのTOEIC試験だったわけですが、結果は935点で、過去最高であった925点を10点上回ることができました。
試験結果では英語力の維持が証明された形となりますが、実際のところどうだったのか、久々にコラムのような形で記事にしていきます。
内容としては、次のような形です
- 2年間のブランクを経た、3年ぶりTOEIC受験の感想と結果
- なぜブランクがあってもスコアを更新できたのか
- 実際、英語力は維持できているのか?
- まとめとTOEICに関する考察
3年ぶりに受験したTOEICの感想
英語に関しては2年間のブランクがありますが、TOEIC受験に関しては最後に受験をしたのが2017年9月でしたので、実に3年ぶりの受験となりました。2017年は新形式に代わって初めての受験で、スコアは860と大幅に落としてしまった回でした。
その後、フランス語圏へ2年ほど行っていたこともあり、英語に関しては2年以上完全に離れていました。たまに使う機会もありましたが、それ以上にフランス語を勉強する必要があったので、英語を使う機会は圧倒的に少なかったです。
そんな2年間のブランクを経て受験したTOEICは事前の対策でこそ大変でしたが、結果はリスニング485、リーディング450のトータル935で、過去最高スコアを記録することができました。
https://twitter.com/hexialingual/status/1310432578302664709?s=20
TOEICそのものに関する感想
2016年にTOEIC試験の内容が修正されて以降、試験自体は大きく変化はしていません。私自身は新形式を1度しか受験していなかったため、だいぶ忘れかけていて驚くことも多かったですが、、、(苦笑)。
特にリスニングのパート3、パート4の図表を含む問題は今までの私の受験姿勢では厳しい部分があったのも事実です。基本的にリスニングパートでは問題文の先読みをせず、リスニング終了後の設問と選択肢を読んで回答していましたが、図表問題が入ってきてからこの方法では限界がありました。そのため、今回の受験では図表問題に関する設問のみ、先読みして対策することにしました(笑)。
リーディングパートは特に大きな変化はありません。チャット問題は、基本的に自分がチャットで英語を学んできたこともあり、サービス問題といえるぐらい簡単に感じました。
受験会場に関する感想
2020年はコロナウイルス(COVID-19)の影響もあり、TOEIC試験も5月以来中断されてきた中での開催でしたので、試験の申し込みは応募者多数で非常に大変でした。自分が申し込みページを開いたときはすでに最寄り会場は埋まってしまっており、初の遠征受験となりました。
今回受験したのは栃木県宇都宮市のホテル東日本宇都宮という会場です。
会場のコロナ対策は十分すぎるぐらいという印象でした。まずホテルの入口で消毒、その後、試験室前でも再度消毒を行っての入室でした。さらに試験室は換気がしっかりされており、各テーブルに1人、また前後でもずれて座るように配置されていて、安心して受験をすることができました。
唯一受験票にマスクの着用についての記載がなかったのは改善点かなと思いました。
https://twitter.com/hexialingual/status/1304970195912372225?s=20
遠征受験はお金がかかりますが、試験だけでなく観光やご当地料理なども楽しめるので非常に楽しく受験することができました(笑)。
なぜブランクがあってもスコアを更新できたのか?
今回、幸いなことにスコアは935点で過去最高スコアを更新することができました。しかし、実際の英語力は衰えていると感じているため、ある意味今回のスコアは偶然の要素も大きかったのかなと感じています。
実際、事前の自己採点ではおおよそ800点から860点前後になることが多かったですし、英検の過去問などでは準1級レベルにまで落ちていることが確認できていました。また、アウトプットの面にフォーカスを当てると、会話に関しては英検2級レベルまで落ちてしまっています。ライティングもフランス語のスペルト混乱し、スペルミスをたくさんするようになってしまいました。
それでもスコアを更新することができたのは、一定レベルの英語力を維持できていたこと、そして事前の速聴・速読による試験対策が功を奏したのだと思います。
TOEIC900や英検準1級、1級を取得された方はわかるかと思いますが、これぐらいになると意識せずとも、自然と英語を使って情報収集をしていたりするのです。私も、英語の勉強はしていませんでしたが、自分の分野(IT)は英語での情報量が圧倒的に多いため、自然と英語で情報収集する機会が多かったのを記憶しています。また、興味のあるニュースについては、日本のメディアだけではなく、海外のメディアも含め確認していたこともレベルを維持するのに役立ったのだと思います。
そして、英語を離れていたとはいえ、勉強をしていたのがフランス語だったのもよかったのかもしれません。フランス語は英語と近い部分があり、勉強していると混乱してしまうこともあるのですが、それでも全く異なる言語を学ぶより劣化は抑えられたのかもしれません。
実際、今回のTOEIC対策にかけた時間は試験直前の2週間程度。当然それだけでは足りないですが、2年間のブランク以上に、それ以前に英語を勉強してきた期間が長いので、勉強方法は覚えていますし、内容も脳のどこかに保管してあったので、それを取り出すのはそう難しいことではなかったのだと思います。
まとめとTOEICに関する考察
最後に、TOEIC L&Rでは935と一般には高いといわれるスコアを取得することができました。しかし、実際の英語力では衰えを感じますし、特に会話において発音を含め、困難が生じるようになってしまいました。以前は基本的な部分で情報の伝達に困ることはありませんでしたが、現在は辞書を使わないと、とっさに単語が出てこなかったりします。
語学力は筋力と同じで、使わなければ衰えてしまいます。実際には英語力は衰えているのに、スコアだけを見れば以前と変わらないスコアを取れてしまうのがTOEIC L&R試験なのです。同じスコアでも4年前に受験した際の925と今回取得した935では、前回のほうが明らかに英語力があったと感じています。
決してTOEICを批判したいわけではありませんが、TOEICはそこまで英語力を正確に証明するものではないということです。
語学試験は能力を正確に測ることはできませんので、仕方ない部分はあります。またTOEICは英語力だけではなく、情報処理能力も同時に問われる試験です。特に2016年に新形式となったTOEICはリスニングでもグラフと音声の両方から情報を読み取る能力、リーディングではダブルパッセージ、トリプルパッセージから総合的に情報を判断する力が問われています。
これらの能力は確かにビジネスの場面で必要なのは確かです。総合的に見れば受験費用も安いですし、年10回も受験機会があり、企業によってはIPテストも受けることができたりと、非常に良い試験であるのは確かです。
しかし、こと英語力という側面からみればTOEICのスコアをうのみにするのはあまりにも危険といえるのではないでしょうか。
皆さんもTOEICに関して感じていることがありましたら、コメントなどしていただけると幸いです。