フランス語 マルチランゲージ 英語

英語がわかるとフランス語の習得も早い?英検1級ホルダーが体験をもとに解説

こんにちは。TOEIC 935、英検1級ホルダーのがおちゃんです。よくヨーロッパ圏の言語は英語に近いので、英語が話せるとほかの言語の習得が簡単という話を耳にします。しかし、実際のところどうなのでしょう?英検1級ホルダーの私が、体験をもとに解説していきます。

英語とフランス語は近い?

まず、そもそも論として英語とフランス語はどれだけ近いのでしょうか?言語学的に英語はゲルマン語派に属しています。そしてフランス語はロマンス語派に属しています。所属している語派が異なるため、確かに文法などでは大きな違いがみられます。

英語とより近いとされるのは同じゲルマン諸語に属するドイツ語、スコットランド語のほうが文法的にも近いものがあります。

言語学的には英語とフランス語はそれぞれ別の語派に所属しているため、近いとはいいがたいものがあるのが事実です。

では、学習するうえではどうなのか?

では、実際に学習するうえではどうなのでしょうか。ヨーロッパの歴史は戦争の歴史ともいわれるように、ヨーロッパ大陸では争いが絶え間なく続いていました。しかし、戦争により統治し、統治されることにより言語、文化の交流が起きたのも事実です。その結果、ヨーロッパ大陸で使われている単語は、発音こそ若干異なるものの、広くほかの言語でも使われているものが多くあります。

イギリスは島国のため、大陸の国々と比べると侵略が少なかったのも事実ですが、11世紀ごろにフランスに征服され、イングランドはフランスの支配下に置かれました。この時にフランスの文化や単語が多く取り入れられ、英語の一部になっていったのです。

これらのことから、文法的にはゲルマン語族、そしてイングランドという島国の中で独自に発展とを遂げた英語ですが、語彙に関しては大陸から大きな影響を受け、特に学術系の単語などは多くがフランス語から輸入されたものが使われています。

言語学的には別の諸派に属するにも関わらず、単語に関しては共通して使われているものがあり、語彙習得という点では英語を知っていることはフランス語を学習するうえでプラスになります。また、そのこともあって、学習したことのない単語であっても、スペルなどから意味を推測することは可能になります。

実際に勉強してみて感じたこと

このように、英語とフランス語は共通している単語が多くあり、その点では学習がしやすかったのも事実です。しかし、実際に勉強してみて感じるのは、近いからこそ混乱が生じやすいということです。

例えば、私は以前中国語を勉強していましたが、中国語と英語とでは文法、音、単語も大きく異なります。そのため、それらが脳内で混ざり、混乱するということはほとんどありませんでした。瞬時に脳を切り替え、どちらかに集中することが可能でした。

しかし、フランス語と英語は共通している単語があるがゆえに、発音の部分でどちらかに引っ張られてしまったり、同じ単語でも英語と仏語とで若干ニュアンスの異なるものなどで混乱が生じてしまったりしています。

結論

英語を勉強していることが、フランス語の学習にプラスになるかならないかで言えば、なるというのが結論です。しかし、英語を知っているからといって大幅に優位になるわけではありません。

結局語学を学習するには、地道な努力が必要で、英語にせよ、フランス語にせよ日々学習を続けるのが一番の近道なのだと思います。

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がおちゃん

英検1級、TOEIC 925、TOEFL iBT 85、HSK5級、中国語検定3級、フランス語検定3級を取得し、ぎりぎりのクアッドリンガルを自称しています(笑)。現在モロッコ在住で、フランス語、アラビア語(モロッコ方言)、ところによりスペイン語が話されているので、ヘキサリンガルを目指し奮闘しております。言語習得の苦労話や参考書など紹介していければと思っています。

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