フランス語を勉強しているとぶち当たるのが文法の壁ですよね。特に英語を勉強してからフランス語を始められた方は、なぜあんなにフランス語の文法は複雑なのだろうと感じるはずです。そこで必要になってくるのがフランス語の文法書です。初心者から上級者までおすすめの文法書があるので紹介します。
フランス語の文法は非常に複雑です。以前フランス語の先生に「なぜフランス語の文法は不規則が多いのか」と聞いたことがあります。帰ってきたのは「フランスの大学などでも文法については議論になるほど複雑だ」とのこと。余計にややこしくなりました(苦笑)。形容詞の位置だとか、アポストロフィだとか、ルールがあるんだか、無いんだか。。それでもフランス語は勉強しなければなりませんね。そこでこの記事ではそんなフランス語学習者15人に聞いた、複雑なフランス語文法を習得するためにお勧めの文法書を紹介します。
なお、文法と合わせ複雑な動詞の活用についてはアプリの活用で覚えることができます。文法に次いで複雑な動詞活用については、別記事で紹介していますので合わせて確認してみてください。
-
フランス語の動詞活用はこのアプリを使え!仏語学習必須のアプリ
Bonjour ! Vouz allez bien ? 皆さん、こんにちは。フランス語初心者(いやきっと上級者もそうだと思いますが)にとって動詞の活用ってめちゃくちゃ覚えるのが大変ですよね!皆さんはど ...
続きを見る
入門者向けの文法書
まず、入門者向け文法書ですが、こちらのアンケート結果はばらけたものになりました。初心者向けとなると、合うあわないがあるので、難しいところですが、その中でも最も票を集めたのが白水社の出している「フラ語入門、わかりやすいにもほどがある!」です。
発音の読み方(カタカナですが)もついていて、かつCDも付属しているのでフランス語の読み方がわからないという入門者には非常におすすめです。
フランス語の文法は非常にわかりにくいのですが、この参考書はとても分かりやすく簡潔に説明されています。レイアウトも簡素で見やすく、初めての文法書としてはおすすめです。フランス語検定3級ぐらいまでであれば、これだけでも十分対応できます。中、上級レベルの内容はカバーされていないので、より上を目指すのであれば、別の文法書も購入しましょう。
なお、参考書形式にはなっていますが、おすすめはほかのフランス語の参考書とセットで使うことです。どちらかというと文法の説明が主になるので、入門者でこれからフランス語を勉強する、という方は他のフランス語テキストとセットで使うことをお勧めします。
アンケートに回答いただいた、現在フランス語検定準1級という方も、
独学で勉強する方にとってさくさくと読みやすい。長文問題や練習問題などは多く掲載されていないため、他のものと組み合わせて活用されるとよりよい。
といわれていました。合わせて活用する参考書としては、NHKのフランス語講座などを挙げている方が多かったです。
初級から上級者向けの文法書
初級者から上級者向けの文法書としては圧倒的な人気を集めたのがNHK出版の「これならわかるフランス語文法 入門から上級まで」です。回答者15人中、実に7人もの人がこの本をお勧めとして選んでいました。
ものすごい分厚い本ですが、例文なども豊富にあり、非常にわかりやすい解説が入っています。
これは「入門から」となっていますが、最低限のフランス語文法や読み方を習得した方向けの作りになっています。フランス語検定4級、3級ぐらいからの方対象です。
こちらは辞書のようなレイアウトになっていて、わからない文法はインデックスから簡単に見つけることができます。入門から上級(フランス語を専門的に使っている人)まで幅広いレベルをカバーしています。値段が少々張りますが、フランス語をとことん突き詰めたい方にはおすすめです。
フランス語の文法は不規則なものが非常に多いです。なぜここではこうなるのに、別のところではまた別の形になるのか。フランス語をある程度勉強された方はだれもがそう感じるのではないでしょうか。そういったものにも、可能な限り解説をしてくれているのが非常に良い点です。
前略 形容詞の問題を意味の点からみると、おおよそ次のように考えられます。
- 名詞の後にくる場合は、客観的な性質により名刺を種類分けする
- 名詞の前にくる場合は、名詞に主観的な印象を付け加える
形容詞の説明 134ページより一部抜粋
これだけでは少々わかりづらいので、この後に膨大な例文を伴った説明が入ってきます。
フランス語の「わかりづらい」文法に対して、できる限りわかりやすく説明し、かつ例文を伴うことでより理解を深めるような作りになっているのが非常に素晴らしいところです。
残念なところとしては、非常に情報量が多いためサイズが大きくなってしまっているところです。持ち運びに不便なのが少々残念ですが、文法書はそういうものだと割り切って使えばよいでしょう。
さらに上を目指したいという方向けの文法書
NHK 出版の文法書は非常によくできていますが、さらに上級、つまりDALF C1やC2を目指す人には少々物足りないようです。アンケートに回答いただいた、現在DALF C1のKさんは、
NHK出版の文法書は非常によくできているものの、上級者向けとなると「新フランス文法事典」がお勧めです。これは日本語で説明されたフランス語文法書の中では最も充実しています。
と語っています。
値段も張るのでなかなか手を出しにくいですが、DELF B2に合格し、さらに上級を目指す、最終的にはDALF C2を目指すというのであれば購入してみるのもいいかもしれませんね。
↓↓ブログランキング参加中です!↓↓
ボタンをクリックして応援していただけると、更新頻度が上がります!よろしくお願いいたします!