こんばんは。昨日は2018年第3回英語検定試験の結果発表でしたね。無事1次試験合格された皆さん、おめでとうございます。2次試験突破に向けて頑張りましょう。残念ながら不合格になってしまった皆さん、お疲れ様でした。英検1級の合格率は10パーセント前後です。10人受ければ、9人は不合格になっています。ほとんどの人が不合格になっています。落ち込まず、次の試験に向けて頑張りましょう。ということで、英検1級に不合格になってしまった場合の分析方法、合格のために取るべき行動を記事にしました。
ちなみに、英検1級の難易度は別記事で細かく紹介しています。合格まで平均で3年4か月、平均受験回数も2.5回となっています。気になる英検の詳しい難易度については、別記事を参考にしてみてください。
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英検1級不合格:何をすればいい?
英検1級、自己採点で微妙な結果の場合、わかっていても結果が出るまで期待してしまいますよね。それでも多くの場合、思いがけなく合格することはほとんどなく、多くが不合格になってしまいます。
英検1級は合格率が1割前後で推移していますので、何度も受験して不合格を味わっている人も多いのではないでしょうか。私自身、実に合格するまで3度不合格になっています。いずれも不合格Aで後一歩のところで何度も挫折を味わいました。1回の受験ではなく、複数回受験しても合格できない場合、弱点の分析、傾向と対策が適切にできていない可能性があります。まずは自分の弱点を把握し、そのうえで次の英検に備えましょう。
英検1級不合格:自分の弱点を徹底的に分析しよう
英検1級1次試験は、次のように構成されています。
大問1 | 短文穴埋め問題 |
大問2 | 長文空所補充問題 |
大問3 | 長文内容読解問題 |
大問4 | 英作文(エッセイ) |
リスニングセクション1 | 会話内容選択問題 |
リスニングセクション2 | 長文内容選択問題 |
リスニングセクション3 | Real-Life形式内容選択 |
リスニングセクション4 | インタビュー問題 |
まずはこれらのうちで、合格者平均を上回っているセクション、下回っているセクションを過去の不合格分から分析してみましょう。
少々データが古いですが、2012年から2014年までの傾向を見ると、英検1級受験者でも語彙問題、作文に苦手傾向があるようです。全体平均では特にそれが顕著に出ています。
もし、ご自身が語彙問題とエッセイは得意だというならあまり気にする必要はありませんが、そうでない場合、語彙問題とエッセイを強化することでぐっと合格に近づくことができます。ちなみに、2016年よりリニューアルされた新形式英検ではよりエッセイに比重が置かれるようになったと噂されています。
ということで、それぞれ分野別に弱点を詳しく分析していきましょう。
弱点分析:短文穴埋め
英検1級までくると、文法問題よりも語彙問題が多くなります。大問1の短文穴埋めはほとんどが語彙問題になります。どんなに勉強しても、語彙力がなければ決してこのセクションを攻略することはできません。多くの英検1級不合格者が苦手とするのも、短文穴埋め問題です。先ほどのグラフを見ていただければわかるかと思いますが、英検1級受験者全体での分野別正答率では、短文穴埋め問題が特に低くなっています。
これは逆に言えば、語彙を強化すれば、合格は格段に近づくということを意味しています。2015年以降英検協会が詳細のデータを公表しなくなってしまいましたが、傾向としては似通っていると考えて差し支えないでしょう。
良く英検1級は語彙力がすべてといわれますが、まさにデータがそれを証明しています。自分自身の弱点を分析し、短文穴埋めが弱点であるのなら、徹底的に強化しましょう。後回しにしてはダメです。語彙力を伸ばさなければ、合格は無いといっても過言ではないでしょう。
短文穴埋めの勉強方法については別記事でまとめてありますので、確認してみてください。
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逆に、語彙力が合格者平均を上回っているのであれば、合格はもう目の前です。その他の弱点を克服し、次の英検で合格を手にしましょう。
弱点分析:長文読解問題
長文読解問題、もしこれが合格者平均、もしくは全体平均を下回っているのであれば、過去の傾向を確認してみてください。多くの場合、長文読解問題では得意分野、不得意分野が如実に表れるセクションで、自分の得意な分野であればよいスコアが取れるのに、自分の不得意な分野では散々な結果になってしまうという受験者が多いです。
大きなカテゴリとしては、政治、経済、教育、環境、医療、歴史、哲学、自然科学、文化、芸術、テクノロジー、ビジネスなどの分野のトピックが出題されています。その中でも自分の得意なカテゴリ、苦手なカテゴリを認識し、苦手なカテゴリを徹底的に鍛えましょう。
長文読解問題の攻略方法についても別記事でまとめてありますので、確認してみてください。
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弱点分析:英作文
英検1級合格者のうち、短文穴埋めに次いで苦手とされるのがエッセイ問題です。エッセイ問題では出題されたトピックに対し、エッセイ形式で時間内に自分の意見を書き上げなければいけません。こちらもトピックが難解だったりすると、一気にスコアが下がってしまう分野でもあります。
長文読解同様、自分の苦手な分野を減らし、どんなトピックにも対応できるよう日頃からの情報収集の偏りをなくすようにしましょう。
エッセイ問題の攻略方法も別記事にまとめてありますので参考にしてみてください。エッセイ問題の対策はそのまま2次試験のスピーチにも活きますので、きちんと対策をしておきましょう。
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2016年よりリニューアルされた新形式英検ではエッセイがより重要視されていると噂されています。合格に近づくためにも、エッセイの強化は欠かせませんね。
弱点分析:リスニング
最後にリスニングです。リスニングは英検1級受験者でも比較的得意な分野のようですが、それでもリスニングを攻略しなければ英検1級合格は難しいでしょう。もし、リスニングが苦手というのであれば、まずは何が原因なのかきちんと解明しておきましょう。
リスニングでスコアが伸びない原因としては大きく2つに分けられます:聞き取れていないか、内容が理解できないかです。(当たり前ですね)
聞き取れない
聞き取れていない場合、スピードをゆっくりにしたら聞き取れるか確認してみてください。スピードがゆっくりであればきちんと聞き取れるのであれば、早さになれていないだけですので、試験までは速聴をしてリスニング力を強化しましょう。
万一、ゆっくりにしても聞き取れない場合、少し1級は難しすぎる可能性があります。準1級の教材などを活用しつつ、リスニング力を強化したうえで1級に臨むとよいでしょう。
理解できない
英単語は聞き取れるけれど、内容が理解できないという場合は、下知識を増やすしかないでしょう。これも長文読解と同じ傾向になるかと思いますが、自分の得意な分野であれば聞き取れるのではないでしょうか。
これは完全に分野の下知識が足りてないためにおこることですので、日ごろから英語ニュースを聞き、下知識を増やすようにしましょう。同時に、英字新聞や英字雑誌などで幅広い知識を身に着けるようにしましょう。
リスニング全般の攻略方法・勉強方法についても別記事でまとめてありますので合わせて確認してみてください。
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まとめ
英検1級はそう簡単に合格できる試験ではありません。しかし、自分の弱点を攻略すれば決して合格できない試験でもないのです。すでに何度も不合格となり、挫折しかけていてもあきらめないでください。何度も受験しているのであれば、データが豊富にあるはずです。過去の受験履歴を確認し、自分の苦手なポイントを確認することから始めてみましょう。
最初のほうで示したグラフにあるように、英検1級受験者と、英検1級合格者で大きな差があるのが語彙問題と作文問題です。特に語彙問題は、覚えた分だけ結果につながります。私自身、語彙問題には力を入れていませんでしたが、そのため3回も不合格になってしまいました。
その後、語彙問題を強化したところから、合格につながっています。確かに読解や作文、リスニングなどで満点に近いスコアをとることができれば、語彙問題が不十分でも合格はできるかもしれません。
しかし、データは嘘をつきません。英検1級合格者はだれもが語彙問題を攻略して合格に至っているのです。たかが語彙、されど語彙です。
是非、あきらめずに挑戦し続けてください。英検1級合格は非常に気持ちいいですよ。