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【中国留学】クラス分けはどのように行われる?おすすめのレベルは?留学先での語学クラス分け

こんにちは!北京大学、四川外大へと留学経験のあるLainaiです。今回は留学先での語学クラス分けテストについて実際に自分が感じたことを書いていきます!

留学先では、

短期間で語学力を高めたいから、できるだけレベルの高いクラスへ入りたいなぁ

という方や、

留学中は語学はもちろん、留学生活も一生懸命楽しみたいから、あまり難しいクラスは嫌だなぁ

という方など、様々な人がいるかもしれません。私は前者で、できるだけ上位クラスへ入りたいと思っていました。しかし、実際に上位クラスに入るとめちゃくちゃ大変だったので、その時の経験も踏まえ、語学クラス分けについて記事にしました。

留学先での語学クラス分け

留学先での語学クラス分けは、留学期間や留学先によっても異なります。でも、基本的な部分は同じかと思いますので参考にしていただければと思います。

クラス数や、レベルは留学先やその時の周りのレベルによっても異なります。しかし、ほとんどの場合、事前クラス分けは目安ですので、授業が始まってから難しかったり、簡単すぎる場合は相談することが可能ですので安心してください。

また、レベルの高いクラスへ入ると、確かに授業へついていくのは大変ですが、実力がつくのは間違いありません。実力をつけたい問い方は背伸びして上級クラスへ入るのもありかもしれません。

では、私自身の経験した北京大学、四川外国語大学の語学クラス分けについて詳しく見ていきましょう。

北京大学のクラス分けテスト

私は大学1回生の夏休みに北京大学へ中国語を学びに行きました。1か月間の短期留学です。留学前は、「大学に入ってから4カ月間も毎日勉強してきたし、ある程度チカラはついたはず!」「できれば自分の実力より少し上のクラスにはいりたい!」そう考えていました。

北京大学は名門校ともあって留学生から大人気の大学です。当時も夏休み限定で留学に来た方たちがたくさんおられました。その方たちと一つの試験会場へ連れていかれて、まずはクラス分けテスト(筆記テストのみ)の説明を受けます。試験官は、「わからない問題があったら解答しないでください。正確な試験結果(受験生の中国語スキルがどの程度なのか)を出すことができません。」と何度もおっしゃられていました。

今思えば試験官の言う通りで、このテストは入学試験ではないので点が高ければよいという類のものではありませんよね。しかし私は試験官の言葉を無視して、解答欄を全部埋めることに意識しました。(笑)なぜそんなことをしたのかというと、少しでも上のクラスに入ることが、短期間で自分の実力を最大限に高められる近道だと考えていたからです。

テストの結果、私は中級クラスに入ることになりました。そして入ってからが地獄の毎日です。毎晩夜中の1時や2時まで予習しても授業についていけず、どんなに準備して授業に挑んでも開始10分後には先生がどこの話をしているのか分からなくなる状態でした。中級クラスには1年以上中国語を学んできた方がほとんどで、私が理解できていないことによって授業全体が一旦停止するということが毎日続きました。

当時は初級・中級・高級と3クラス編成だったので、初級クラスへ移動したいと希望も出してみました。しかし「たった1カ月間だから簡単に諦めないで頑張ってください」と言われ、クラス変更の希望はかなわず、最後まで中級クラスでの授業を受け続けました。

中国語のスキル部分に関しても、中国語の学び方に関しても中級クラスだったからこその学びはたくさんあります。でもやっぱり自分の実力に見合ったクラスに入ることが大切ですね。とても大変でしたが、今思うと非常に良い経験です。

実力があれば、留学生でも本科生になれる!?

余談ですが、私の知り合いに北京大学へ1年間の長期留学された方がいます。その方はクラス分けテストの成績が著しく良く、留学生部で学ぶのではなく、本科生(中国人と同じクラスで自分の興味のある分野を学ぶことができる)と同じ授業を受講する許可をもらっていました。実はその方、高校まで日本の中華学校を卒業されているので、ご両親とも日本人ですが中国語はネイティブレベルでした。そのため、留学生部で中国語のスキルアップを目指すよりも、現地学生との交流や中国語で何かを学んでいくことの方が、留学の目的に沿っていたのでしょうね。

やはり自分のレベルや目的に見合ったクラスに入ることが最適だと感じます。

四川外国語大学のクラス分けテスト

北京大学へ短期留学から2年後、大学3回生の夏休みから私は四川外国語大学へ留学に行きました。約1年間の長期留学です。もちろんこの度もクラス分けテストがありました。四川外国語大学の留学生部は北京大学に比べればこぢんまりとした規模感ですので、筆記テストに加えて先生と一対一の会話テストもありました。とても丁寧なテストで一人一人にしっかりと時間をかけて見極めてくださっているような感じでした。

実際は強い重慶なまりの先生が試験官で、何を質問されているのか全く分かりませんでしたが…。(笑)

テストの結果、私は初級クラスへ入ることとなりました。しかし、今度は逆に初級クラスの授業が簡単すぎて、授業が退屈に感じてなりませんでした。そこで留学生部の先生にご相談したところ、「すべてのクラスの授業を見学しておいで」と提案していただいたので、一つ一つ見て回ることにしました。

四川外国語大学の留学生部は、初級Ⅰ、初級Ⅱ、中級Ⅰ、中級Ⅱ、高級Ⅰ、高級Ⅱ、高級Ⅲというようにクラス分けが細かくされていました。また、一クラス当たりの生徒数は大体15人以下と決まっていて、それ以上に学生が増えそうな場合はクラスを二分割してくださるというシステムでした。私が留学していた際も、人数オーバーのため初級Ⅱが2クラス用意されていました。

一通り各級のクラスを見て回ったのですが、級によって授業の組まれ方もまちまちでした。初級クラスは特に会話が中心となる時間割の構成でした。中級クラス以上は読解の授業が主でしたね。高級の授業は古文の授業が多かったです。なおかつ、高級クラスの生徒は中国語の基本的なスキルがほとんど身についているので、本科生の授業と並行で受けている方が多かったです。そのため、時間割に記載のある授業日も初級・中級に比べて少なかったです。

私は会話のスキルを身につけたかったので、最終的に初級Ⅱクラスで決定しました。もう一つの決め手はクラスメイトの雰囲気と担任の先生ですね。すでに初級クラスに友達が何人かいたので、一緒に学んでいきたいという想いもありました。また、各クラスに担任の先生が一人ずつついてくれるのですが、初級Ⅱクラスの担任の先生がとても気さくな方だったので、最終的に決定したという感じですね。

まとめ

クラス分けテストを実施するとはいっても、だいたいの学校ではクラス決定後でも変更が可能なので、あまり気負いして臨まなくても大丈夫です!心配な方はテストを受ける前に先生に確認しておきましょう。

クラスが決まってから各級ごとに決められた教科書を買わなければならないので、自分に合うクラスはできるだけ早く決めたいですよね。もし教科書をすべて準備してからクラスを移動したいとなれば教科書代が二重にかかってきかねません。ご注意ください。

皆さんがご自身の目的に合ったクラスに出会えるように願っております!それでは、再见!

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Lainai

2013年立命館大学文学部入学。同年夏に1カ月間北京大学へ短期留学し、そこでの経験を踏まえて長期留学したいと思い立つ。2015年の夏学期から休学し、孔子学院奨学金制度を利用して10か月間、重慶市の四川外国語大学へ留学。帰国後HSK6級、HSKK高級を取得。孔子学院奨学金制度を使っての留学や、四川外国語大学での暮らしなど、経験してきたことを発信していければと思います。

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